第20回ZEN展 東京都美術館
2022 本間志穂美個展 「禅・桜展」東京目黒
桜をテーマにした作品を作るのが大好きな私は、桜の時期に個展を開きたいと思っておりましたので、目黒川にほど近い昔懐かしい雰囲気のある場所rusuで初めての個展をさせていただくことができたことは、とても良い想い出となりました。
ミニチュアの和の世界 錦鯉と桜
日本の多くの日本庭園や公園には池があり、鯉が泳いでいます。
錦鯉は特に美しく、紅白の錦鯉などは日本の美の象徴と言えます。
日本の芸術品には、鯉の絵や模様が多く使われ、それらは掛け軸をはじめ絵画や、着物の柄、皿や茶わん、その他工芸品に見ることができます。
私たち日本人は古くから鯉と深い関わりを持っているといえます。
鯉の中でも特に高く評価される錦鯉。
紅白(黒が混じることもある)の錦鯉は日本だけでなく世界中でも注目され人気があります。
金の錦鯉は、その美しさだけでなく、富を呼び込むとされます。
こういった美しくもありがたい錦鯉をミニチュアで作成し、ジュエリーに取り込むことができるのはとても楽しくワクワクするものです。
この縁起の良いミニチュアの3D 鯉とともに、日本の美である桜、そしてパワーストーンを組み合わせ、さらに幸運を呼ぶアクセサリーを作ることを目標としています。
このジュエリーをつけて、幸運を呼び幸せになってくれていることを想像しています!
着物絹・袋帯絹の掛け軸
掛け軸-書や絵を紙や裂(きれ)で表装したものと言われます。
裂(きれ)とは布地、織物のことで、絹などが使われていたりします。
日本の着物文化は世界に誇るべきもので、美しく豪華な絵柄の着物や帯は世界中の人を魅了してやみません。
そんな美しく豪華な着物地を掛け軸にして、絹地に絵を描こうと始めたのが、この着物絹・袋帯の掛け軸。
紙の掛け軸は、シンプルですっきりとしていて、禅を感じさせる雰囲気がありますが、
一方で絹、特に袋帯の豪華な掛け軸は、それだけで存在感があり、見るものを魅了します。
袋帯の煌めく絹糸で織り込まれた美しく豪華な柄。
和を感じさせる花であったり、鶴であったり、センスであったり。。。
そんな煌びやかで美しい袋帯の土台に絹の白地をあしらえた掛け軸。
その白に描く絵はやはり、和を代表するものでありたい。
富士山、桜、鯉、松、竹、など。。。
無地の白地のままでも十分に美しい袋帯の掛け軸。
色合いや柄とのバランスを考えながら、そこに描く絵柄を決めるのです。