日本の美といえる竹。
もちろん、日本だけでなく中国やアジア諸国にもありますし、日本文化の発祥は中国からきているものです。
しかし、中国から日本へやってきて、日本の古い歴史のなかで私たちの祖先は竹と深く関わってきました。
山へ行けば竹林があり、お寺や神社の周りには竹が生え、京都や鎌倉へ行けば美しい竹林はとても有名です。
また、古くからの童話のなかにも竹取物語など、竹を題材としたお話が語り継がれていますし、
昔の子供たちは、竹をつかった竹トンボ、竹馬などで遊んだものです。
さらに、日本文化にも竹は深く関わり、茶道、生け花、書道でも竹を使った道具を使います。
日本の食文化でも、タケノコとして食します。
お祝いの場では、松竹梅という言葉が使われ、竹は、控えめですが、日本人にはなくてはならない大切な存在です。
竹は、まっすぐに高く伸び、凛とした姿は、成長の象徴ともされています。
竹林にいくと、その荘厳さ、静けさ、美しさは、言葉を失うほどです。
禅や瞑想に竹を使うのも納得できるのです。
そんな竹に魅了されて、書で描いています。
竹の美しさは日本の美。
竹を描くことで、浄化されるかのようです。